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2007年09月13日

知人者智、自知者明

「人を知る者は智なり、自らを知る者は明なり」
これは中国は老子の言葉である。
しかして、その意味は、人を知る者はせいぜい智者のレベルで、自分を知る者こそ明知の人であるという意味である。何とも奥が深い言葉である。
人の事は、あれこれ言う奴は沢山いるが、てめぇの事になると何も分かっちゃいねぇ奴が最近増えている。
仮に人様の事を正しく見る事が出来たとしても、実際てめぇの事になると、少々優秀な御仁でも本当の己を知っている人は存外少ないものである。
すなわち、自分の事を知る事は、極めて難しいのである。

かく言う小生も、若い頃は、てめぇの事も分からず、人様を偉そうに批判し、相手の矛盾を突き、議論に勝つ事を喜びとしていた。特に小生の学生時代は世に言う、大学闘争、すなわち70年安保闘争の時で、物事の本質や世の理もよく熟知しておらず、リアリティの無い議論ばかりしていた。
しかし、今になって、そう思うのであって、その頃は、今では驚く程のエネルギーを持って、多くの仲間達と日本のあるべき姿や進むべき方向、はては人が人としてどうあるべきなのかさえ、熱く議論をしていた。
この年になると、あの頃は青かったと思う反面、今ほど、汚れた大人ではなく、それなりに純であったと懐かしく感じる。
いやいや懐かしいなどと言っているから、今の時代が良くならないのだろう。小生の娘に言わせれば、今の時代の様々な問題は、全て小生達団塊の世代のせいだとの事で、それでいてリタイアして第2の人生をなどと浮かれてんじゃねぇ、ちゃんとてめぇのケツはてめぇで拭いてから、世間から退場しろという事のようである。

言われてみれば至極ごもっともな事である。
日本をここまで成長させた、世界にも通用する大国にしたなど、いくら偉そうにほざいてみたところで、学校崩壊、家庭崩壊、モラルの崩壊、リストラ、いじめに自殺に貧困にとくりゃ、これは、小生達団塊の世代を含む、大人達の負の遺産と言わざるを得ない。それもひとえに、自らを知る者、すなわち明の人間が少なかったからか!?
いや、智ばかりに重きを置き、自らを知ろうとしなかった我々大人達の傲慢さのつけなのか!?

我々大人達の反省も含め、娘達今の若者には、我々の二の舞はしないで欲しい。
いやいや、そんな反省ではなく、今からでも遅くはない。
汚れた大人のほこりを拭って、少しはましな大人として世の中に恩返しをしてみるか…と思う反省しきりの江戸っ子親父の今日この頃である。



<今日の一言>
老子よ、あんたは偉い!
小生も本当の自分と向き合って、本当の己を知る努力を始めますわ。


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